みなさん、こんにちは!マネージャーです。
今日は以前にお話しをさせて頂きましたエチオピアのコーヒーについての続きのお話をさせて頂きたいと思います。
以前は自由に取引をすることができたエチオピアのコーヒーが、エチオピア政府の管理のもとに売買が行われるようになったのが、2008年からのことです。
エチオピア政府がこのECXという組織を設立したのにはさまざまな理由があるようなのですが、その理由の1つとしてあげられるのが、
『エチオピアのコーヒー全体の価格を上げる』
ためらしいです。
コーヒー全体の価格を押し上げる、とはどういうことかといいますと、スペシャルティコーヒーの市場に関しては見捨てられてしまう・・・ということになります。
え!? どういうこと!?
と思いますよね?
これにはまず、スペシャルティコーヒーの市場に関してご説明させて頂かなければなりません。
最近では以前に比べ、『スペシャルティコーヒー』という言葉を耳にすることも多くなったので、
『スペシャルティコーヒーって流行ってるんだな~』
『きっと、スペシャルティコーヒーってすごい売上が伸びてるんだろうな~』
と思われる方も多いかと思いますが、実は世界のコーヒーの全体量からすると、スペシャルティコーヒーのシェアはまだまだ市場としては本当に小さなものなのです。
皆さんは、スペシャルティコーヒーって、世界のコーヒー全体のどのくらいのシェアを占めると思いますか?
実は、
約5%くらい。
と言われています。
スペシャルティコーヒーは、世界のコーヒー市場の約5%程度のものなんです。
えー!?その程度なの~!?
という感じですよね。
でもこれが事実なんです。
なのでエチオピアの政府の方々も、コーヒー全体の価格を押し上げる為には、
コーヒー全体の取引において約5%ほどしかないスペシャルティコーヒーについて考えるのではなく、
その他の95%を占めるコーヒーに関しての価格を押し上げることを最優先に考えられたのだと思います。
で、エチオピアのコーヒー市場全体の価格を上げるためにECXが現在行っている方法がまず、
コーヒーを生産地ごとにわけて管理をする、ということです。
・イルガチェフェ(Yirgachefe)
・シダモ(Sidama)
・リム(Limmu)
・カファ(Kaffa)
・ジマ(Jimma)
・レケンプティ(Lekempti)
・ハラー(Harar)
などなど。
そして、その生産地ごとにグレード(Grade)を、1~9まで&それ以下というように分けて管理をしています。
(グレード1が一番品質が良いということになります。)
イルガチェフェ グレード1(G1) とか、シダモ グレード4(G4) とか、そんな感じですね。
こうしたECXの取り組みにより、エチオピアのコーヒー全体の品質は向上しているようです。
が、スペシャルティコーヒーにとっては、2008年以前のようにはいかない現状がまだまだ続いています。