グァテマラ ハウハ農園
柑橘系の酸味、在来種ブルボン特有のクリーンさが際立つ世界的に希少な銘品
スペシャルティコーヒーの生産に適した国――。それが中米にあるグァテマラです。昔から肥沃な土壌が多いことで知られ、なかでも「アンティグア」は、国が認定する8つのコーヒー生産地域のなかでも最も有名な産地です。
しっかりした風味こそアンティグアコーヒーの特徴であり、古くはドイツなどヨーロッパ諸国で高級コーヒーとして愛されてきました。
そんなアンティグアにおいて、コーヒー産業の黎明期から一目置かれていた老舗が「ハウハ農園」です。最近は改良品種であるカツーラが増えるなど、グァテマラにも近代化の波が押し寄せるなか、ハウハ農園は在来種であるブルボンにこだわり続けています。
近年は農園主の高齢化により一時農園の存続が危ぶまれた時期もありましたが、グァテマラのコーヒー第一人者であるリカルド・ゼライヤ氏が生産を請け負うことで、ハウハ農園は無事に引き継がれることになりました。
アンティグアの名門「ゼライヤ家」の特徴は、大手企業のようなビジネスライクな経営とは一線を画すことです。ゼライヤ氏は常に生産者として現場に立ち、高品質のコーヒーを作るための努力を惜しまず、それがハウハ農園の品質をさらに向上させたとも言われています。たとえば、生産処理設備やカッピングルームの増強を行うなど、伝統にあぐらをかくことなく今でも農地拡張を続けています。
豆の紹介
ハウハ農園
【地域】グアテマラ アンティグア地域
【標高】1550~1580m
【品種】ブルボン・ブルボンシット
【オーナー】リカルド・ゼライヤ
【生産処理】水洗処理、アフリカンベッド
最高の飲み方
スッキリとした爽やかな柑橘系の酸味と、在来種ブルボン特有のクリーンさが感じられます。しっかりとした風味とコクは深煎りにしても負けない、世界の産地でも数少ない貴重なコーヒーです。