ブラジルコーヒー界の重鎮がつくる「限定マイクロロット」
ブラジルのコーヒー農園といえば、広大な土地に最新機械を投入して行う近代的な大規模農園――。
そんなイメージが一般的ではないでしょうか。
そんなイメージを残しつつも一線を画すのが「カルモデミナス」というエリアです。
コーヒーベルト地帯のほぼ限界に近い南緯22度に位置し、ブラジルにしては傾斜も多いため、20世紀まではコーヒー生産地というより避暑地やチーズの生産が有名なエリアでした。
このカルモデミナスエリアは、1999年にブラジルで国際コンテストが始まった途端に上位入賞するコーヒー農園が続々と登場し、一気に注目を集めました。
さらに勢いを増したのは、2012年にスタートしたナチュラル製法のコンテスト。
5年連続で優勝という偉業を成し遂げたことにより「カルモデミナス」はより有名なコーヒー生産地になっています。
今、注目を集めるカルモデミナス。
そんなフレッシュなエリアにおいて、常にコンテストで上位に食い込み人気を集めているのが「カルモ農園」です。
「カルモ農園」を経営しているのは、フンケイラ一族という一族。コーヒー大国ブラジルにあって、150年以上にわたりコーヒー産業に従事してきたスペシャリストな集団です。
ちなみに「カルモ農園」は60年以上の伝統があり、現在のオーナーは5代目のトゥーリオ氏です。
彼は、BSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)の元会長を務めた経歴もあり、まさしく‶ブラジルコーヒー界の顔〟のような存在でもあります。
トゥーリオ氏の世界的な実績、経験をそのまま体現したのが「カルモ農園」です。
例えば、環境面。コーヒーの味わいを深めるのは土地であり気候であり、そして自然な姿です。
2003年より新たな植林プロジェクトを始動しており、2.5ヘクタールの土地に樹木の苗木5000本を植林するなど、将来の環境保護にも目を向けています。
教育面を見ても、トゥーリオ氏らしい志が感じられます。
例えば、学校を建設するだけでは満足せず、働くスタッフのために住居や病院まで用意しています。
それもこれも全て‶高品質なコーヒー生産に専念してほしい〟という願いから。
世界中のコーヒー農園のお手本のような存在――。それが「カルモ農園」です。
【栽培地】カルモデミナス
【標高】 1,150m (同農園内でも標高が高い区画)
【オーナー】トゥーリオ氏
【生産処理】パルプドナチュラル
【品種】カツアイ