みなさん、こんにちは!マネージャーです。
本日はコーヒーの乾燥方法についてのお話をさせて頂きたいと思います。
まず、コーヒーの乾燥って何!? と思われる方もいらっしゃることと思いますので、簡単にご説明させて頂きます。
コーヒーの実を摘んでから、飲めるようになるまでは いくつかの工程 がございます。
コーヒーの実を剥いで精製処理を終えた後、水分値が高いパーチメントを乾燥させるという工程が出てきます。
乾燥方法には、大きく分けると2つ、天日乾燥と機械乾燥があります。
まず機械乾燥ですが、ドラムの中にパーチメントを投入して熱風を送り込んで機械で乾燥させる方法です。
そしてもう一つは天日乾燥。
まずは中南米で一般的によくみられる『パティオ』での乾燥方法です。
パティオとはもともとスペイン魏で、『中庭』や『広場』を意味しているそうで、
精製処理をした後のコーヒーを乾燥させるためにつくったコンクリートなどでできた地面のことを
『パティオ』とよんでいます。(中南米はスペイン語圏の国が多いので。)
【グァテマラのパティオ】 天日乾燥です
【ハワイコナのパティオ】 ビニールハウス内にあります
【ハウハ農園のパティオ】 天日乾燥ですね
広く平らな土地にコンクリートをしいて、その上でパーチメントを天日乾燥させます。
(コンクリートの上にシートを敷いて、その上にパーチメントを広げて乾燥させるところもあります。)
コンクリートの熱と天日の両方で乾燥させる方法です。
乾燥中はパーチメントを均一に乾燥させるために、頻繁に撹拌します。
適切な水分値になるように均一に乾燥させることが、豆のクオリティや、豆の劣化の速度などに大きく影響するとも言われています。
【コスタリカ カンデリージャのパティオ】 パーチメントを撹拌中です
そしてマスターがよく言っておりますのが、高品質のコーヒーをつくっている農園は、どこもとてもきれいで清潔だと言っていました。
当然のことなのですが、パティオも不純物があったり汚れていたりすると、コーヒーの風味に影響はでてきてしまいます。
やはりキレイにしてあるというのは気分的にも良いものですが、豆の品質にも関係してきますし、とても大事なことなんだな~と改めて感じます。
またコーヒー生豆の劣化の速度に関してですが、コーヒーの新豆が毎年日本に到着して、
次の新豆がまた日本に到着するまで約1年間コーヒーを焙煎し続けるのですが、
半年たって少しずつ落ちてきてるな~、と感じる豆もあれば、1年たっても全然風味が落ちないな~、と感じる豆もあり、
コーヒー専門店を開業してきて13年間、本当に豆によってさまざまだな~と感じるのですが、
コーヒー生豆の保管状況が真空パックになっていると豆の落ちが少ないというのは実感地ですでに確信していますが、
真空でない豆の場合、やはりこの現地での乾燥方法もその後の豆の劣化の速度にかかわっているのかもしれないな~、
と個人的にですが最近特に感じたりもしています。
次回はアフリカンベッドについてのご説明をさせて頂きます♪