グアテマラに来る大きな目的の一つは生産者の方々とのお会いする事。
PICOのコーヒーを楽しんでいただいている皆様にはすっかりとお馴染みになっている
銘柄のコーヒーを変更する事はない予定です。
信頼している農園が作ってくださるコーヒーを信用し、もし状態が少し落ちたとしても
その時は周囲の農園も同様に落ちていて、その中でもしっかりと作ってくれる農園であると信用している為
農園の銘柄をコロコロと変えるような事はいたしません。
事実あのサビ病の驚異の時でも素晴らしいコーヒーを提供して下さいました。
また、PICOのアンティグアのコーヒー『ハウハ』はリカルドさんも
「日本ではPICOにしかないコーヒーだよ!」と言って下さっています^^
お店それぞれの考え方がありますので何が良いかわかりませんがPICOではそうしています。
また、ずっと長く関係を続ける事の象徴でもある生産者の子供たちの教育面にも
できる限り協力をしていきたいと考えており、毎年の物品の寄付や奨学金の協力等を
小さい範囲ではありますが行っております
教育を受けたか受けないかでは将来大きな違いが出てきてしまいます。
いろいろな例の一つではありますが、教育を受けると物事を理解する力や想像・創造する力が身につきます。
これは農園の作業をする事にも大きな影響をもたらすもので
『赤い実だけを積んで下さい』という農園側の意図をくみ取ることが出来るか否かにもなります。
基本的にピッカーさんのお給料は出来高制の部分が大きいという事実があります。
重さが大きく関係してきますので、量をただ積むとだけ考えてしまうと緑色の未熟のコーヒーであろうが
樹の上で黒く乾燥してしまった過熟のものも摘んでしまったり
重さが勝負ですから小石や他のもの等を入れてしまう人もいるでしょう。
事実コマーシャルクラスのコーヒーを作っている農園ではそのようなコーヒーが
収穫されている所が多いと聞いています。
それでは高品質のコーヒーは作れません。
高品質のコーヒーを作ることが出来れば、相場に左右されることなく高値で契約が出来ます。
それを続けることにより自身のサラリーも他に比べ当然上がり安定的な生活が出来るようになる
そのように考える事が出来るようになれば、必然的に良いコーヒーを作る努力が出来ます。
そしてより生活がしやすい環境をつくることが出来るようになるのです。
しかし、教育を受けていない場合はそのような発展的な視点でものを考える事が出来ず
今ある目の前の事で思考が終了してしまう事が多いのです。
また、文字が読めなければ契約の文言も読めず不利な契約になってしまうこともあるでしょう。
そのようなことをカバー出来るようにする為には教育が本当に重要な事なのです。
その為、将来を担う子供達が教育を受ける事が出来る協力をしようとしています。
そのような中、海外の商社には同銘柄のコーヒーが出ている事実があり、
日本の一部の自家焙煎店が海外の商社からその銘柄のコーヒーを仕入れ
販売していという話を伺いました。
農園全部の量を買えませんから他の国に流れるのは当然の事で
逆に元祖コーヒーハンターを称するイギリスの商社のバイヤーが
同じ農園のコーヒーを認め選んだのですから光栄です^^
しかし、日本で販売されている店舗の方はそこに行ったことも無く、
その農園の方々の話を聞いたことも無く、ただ日本からメールのやり取りで仕入れた
海外の商社の豆を使用しているという事から、その商社の説明文をのままを利用し
社会貢献や教育等を自分達が行い協力をしているかのように書いてあった事
その部分に大きな違和感を感じました。。。
しかも、そのコーヒーはPICOで販売されていることを知っています。。。
他の方々が何をしようが関係なく、表面上ではない人としての関係を築く事を我々は行っており、
それこそが我々の目指す 〜as close as possible〜 です。
正直なところ「え〜っ」と思う事も多々ありますが、他の事は気にしないようにして
我々はただ志を貫くのみ!! いろいろな事に流されないように地に足をつけて