食後のコーヒーを頂いていたときに、次女のMaria Isabel さんが「ちょっとこちらに!」と
呼び出され行ってみたところ、PICOが協力をしている スカラシッップログラム(奨学金制度) で奨学金を受けている男の子とお父さんが来ていました。
男の子は恥ずかしそうに「ありがとうございます」と握手をしてきました。
お父さんも、子供がたくさんいて、どうしてもみんなを通わせることができなかったので
本当にありがたく思っています。と挨拶されました。
アメリカの方や、今回一緒に行っている方々もこの様子を見ていて
このプログラムに大変興味を持たれ、いろいろと質問をされていました。
もっと沢山の子供たちがこのシステムを受けられるようになれば、将来の大人になる
産地の子供たちが、きっともっと良い未来を築くことができるようになるでしょう。
PICOでは、他に数名の子達が学校に通えるように支援しています。
今後も出来る限り協力をしていきたいと考えております。
この後、農園に様子を見に行きました。
べジャビスタ農園では、まさに積んできたチェリーを計量しているところでした。
実際に現金の引渡しではなく、重さを決めてチケットをもらい、後日換金するという方法。
赤い実だけを収穫するように約束しているため、計量前に実のチェックをします。
こうすることにより、完全に熟した実のみを精製へまわせ、良いコーヒーを作ることができます。
このような一人一人の地道なお仕事で素晴らしいコーヒーが出来上がっています。
ここで働く季節の請負の仕事の方々の約85%の方々が、毎年仕事をしに戻ってきてくれるそうです。この数字はかなり高く、それだけ満足できる環境で働いているということなのでしょう。
毎年きてくれるスタッフが多いということは、作業に理解度増す為、大変有意義なこととなります。
リカルドさんは笑いながら「この間はみんなにアイスクリームをプレゼントしたんだよ」と言っていました。
その後、ハウハ、サンタクララも見て回り、やはり管理の行き届いている状況を確認し今年のコーヒーの出来を確認してまいりました。
サンタクララに戻り精製のシーンを観察していたところ、Maria Isabel さんが「ちょっとこっちに来て!あなたはラッキーよ」と呼ばれていったところ、PICOが支援している奨学生がもう一人やってきました。この子も大変シャイで、小さな声で「ありがとう。。。」といっていました。
この子のお父さんも来ており、一緒にお礼を言われました。
ほんの少しですが、このお手伝いで子供達の未来を明るくできるのであれば、できるだけのことはしてあげたい、そう思った瞬間でもありました。
利益だけを追求し、見せかけのみの良い言葉の宣伝文句で一般の方々の気をひく、そのように商売を成り立たせているような方が多くいます。
でも、PICOはいつも正直であり、自分達のできる範囲で出来るだけのことをし、素晴らしいコーヒーを作って下さる産地の皆さんへ恩返しをしていきたいと考えております。
この後、すっかりと夜になってしまった農園を後にしました。
今年もリカルドさん一家は素晴らしいコーヒーを作って下さっています。
是非到着を楽しみにして下さい!