みなさん、こんにちは!マネージャーです。
今日の江東区門前仲町は晴れ。良いお天気でした。
お天気のおかげか、朝からたくさんのお客様で大忙し。
夕方大学のテスト帰りにお茶をしに来てくれたメイちゃんに急遽エプロンをつけてお仕事お願いしてしまいました。メイちゃんがいてくれて助かりましたぁ〜。(^○^)
そして本日マスターが帰国いたしました。顔や首を虫に刺されながらも無事帰国。今年もたくさんの現地情報や皆様にご紹介できる美味しいコーヒーとの出会いがあったようです。(*^o^*)
マスターがグァテマラに行っている間に、お客様から何度か頂いたご質問がございます。
『マスターがこの時期に中米に行くのは、何か理由があるんですか〜?』
と。そして実は理由はあるんです。
この時期でなければダメなのです。
なぜって、今現在中米はコーヒー収穫期だからなのです!
なぜ収穫期でないといけないかと申しますと、この時期でないと良いコーヒーを見つけることができません。
グァテマラでいうと、昨年12月くらいからコーヒーの実(コーヒーチェリー)の収穫がはじまっています。マスターが行った時には、農園主の皆さんあと2週間くらいで収穫も終わるよ〜と言っていたそうです。
今年は例年より収穫が始まるのが早かったそうです。
で、収穫したコーヒーチェリーは精製処理をしたあと、レスティングといって倉庫で少し休ませます。そして休ませた後に脱穀してコーヒー生豆を取り出します。その生豆を煎ったものを私たちは飲んでいるわけです。
マスターが今回グァテマラに行って、たくさんカッピングをして帰ってきましたが、その時にカッピングしたコーヒーはまさにほとんどが昨年12月に収穫されたコーヒーです。
ラスロサス農園やエルインヘルト農園では、12月収穫ものだけでなく、2月に収穫してほとんどレスティングのないままカッピングしたものもあったようですが、ほとんどはレスティングを経たものです。
ちなみにレスティングの時間が短いとカッピング時点での味にも影響がでるようで、渋みのような感じが残ることが多いらしいのですが、これはレスティングをしっかりすることによって消えていくらしいです。
で、基本的には収穫した後、レスティングをして少し休ませてから、脱穀して生豆を取り出して、その生豆を焙煎して、ようやくカッピングに至ります。
1つの農園に行ったからといって、カッピングも1つだけ。
ということはございません。
1つの農園で何十個もカッピングしたりします。
このカッピングという作業はとても大事な作業です。
同じ農園のコーヒーなのに、ロットによって本当に風味が違うのです。
区画や品種によって風味に差が出るのはもちろんですが、コーヒーは精製処理や乾燥の仕方によっても影響を受けると思われるため、本当にロットによって風味がまったく異なるんです。
最近マイクロロットという言葉もよく聞きますが、この、『ロット』ですね。
『マイクロロット』というだけあって、『小さなロット』です。
コーヒーの麻袋10袋とか30袋とか、そんな感じで1つの『ロット』になります。
で、そのなかで、
『このロットのコーヒー!これが美味しい!これを下さ〜い!』となり、
こうして生豆の購入にいたる、
という感じです。
なので、マスターがグァテマラに行くのはこの収穫の時期でないとダメなのです。
この時期に行かないとカッピングもできないし、良いコーヒーに出会えないのです。
高品質のコーヒー、美味しいコーヒーというのは、マスターが今回もグァテマラで各農園をまわってたくさんカッピングをして選んできたように、他の世界中の美味しいコーヒーを求める多くの人たちが同じように産地に行き、農園をまわり、カッピングをしてコーヒーを購入していきます。今年は昨年以上にたくさんの国からバイヤーが来ていたようです。
こうして、高品質のスペシャルティコーヒーは、よいロットのものからどん先に購入されていってしまうので、最後には美味しいコーヒーは残らないということになりますね。
もしたま〜に残っていたとしたらとてつもなくラッキーということでしょうか。まあそんなことは、ほとんどないということでしょうね。
なので、同じ農園名のコーヒーで同じ年に収穫されたものであっても、風味が違うということが起こります。
日本国内で同じ農園名のコーヒーが売っていたとしても、店によって風味が全然違う!という理由の1つはここにもあるのだなーと思います。
ピコは江東区牡丹町の小さな店で はございますが、コツコツと誠実に、現地の農園の方とも永〜いおつきあいをしていき、農園主も農園で働いているスタッフにも喜んでいただけて、日本のコーヒーを愛する皆様にも引き続き美味しいコーヒーをお届けできますよう、これからも頑張ってまいりマッス!